真宗高田派 専修寺 関東別院

親鸞のことば

阿弥陀仏は、見捨てない

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どんなに絶体絶命のピンチに陥ったとしても、必ず自分を助けてくれる存在がこの世界にはいます。そんな存在について表現したのが、次の和讃です。

たとひ大千

意味は、「たとえこの宇宙を猛火が包もうとも、その満ち満ちている火の中をも突き進んで、弥陀の名号(阿弥陀仏のお名前)を聞き求める人は、永遠に正定聚(しょうじょうじゅ:必ず仏になれる人々)の位を退かない地位を約束されるのだ」。「火」とは、災いや煩悩をあらわします。人は厄災の火が目の前に迫ってきてはじめて、自身の危うさに気づくもの。もう助からないという絶体絶命の状況においても、火の向こうから聞こえてくるのが、阿弥陀仏のお名前、すなわち阿弥陀仏からのよびごえ、つまり念仏です。阿弥陀仏は、私たちにどんな災難が降り掛かろうとも、決して私たちを見捨てたりはしません。だから、私たちは一意専心に阿弥陀仏を信じればいいのです。この和讃から、阿弥陀仏がいかに心強く、慈悲深い存在であるかを感じ取ることができます。

 

【和讃とは】
仏や経典などに対してほめ讃える讃歌です。
このホームページでは親鸞聖人の書いた「三帖和讃」等を中心に紹介していきます。

※今回の和讃は「浄土和讃」(作:親鸞聖人)より 

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