真宗高田派 専修寺 関東別院

親鸞万象

ひろさちやの「親鸞」を読む ひろさちや

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膨大で難解な仏教思想を、ユーモアを駆使してやさしく解説することで定評のある宗教評論家、ひろさちや。30年以上にわたり、数々の仏教に関する本を書いてきた。そんな著者によって書かれた本書は、数ある親鸞本の中でもとりわけ仏教そのものの解説が丁寧な点が特長だ。親鸞という巨大な存在を前に、まずは、そのベースとなる仏教そのものの理解を深めることから始め、その思想をたどる。そもそも、仏教はどのようにして始まり、日本に広まったのか? 親鸞が生まれるまでに、日本にはどのような仏教思想家がおり、それぞれのちがいとはどんなものか…? 親鸞を理解する上で欠かせない仏教の基本知識が、わかりやすく体系的に解説される。本書で扱われるテーマ「阿弥陀仏とは何か」、「念仏とはどんなものか」についても、仏教全体を押さえることで、スムーズに理解することができる。著者は、仏教の本質、親鸞の考えを一言で言うと、「なんでもいい」、「どうでもいい」である、という。すなわち、私たちが善人なのか、悪人なのかということも、念仏を称えるべきか否かということも、そんなものは、どうでもいいのだと。なぜ、どうでもいいことなのか?それが解き明かされる中で、親鸞と仏教思想の核心が見えてくる……。仏教の要点をつかんだ上で、親鸞の思想を学びたい、また親鸞の思想の整理をしたい。そんな人にすすめられる1冊である。

 

佼成出版社 1,400円(税抜)

 

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